ローソク足の「複合線」はこう読む2
底入れを暗示する足型
- 最後の抱き陰線
- 明けの明星
・状況分析と相場の暗示
いわゆる「セリングクライマックス」の典型です。これまで耐えて耐えていた投資家からの最後の投げが売りが下方へのマド開け(※ギャップダウン)を発生させました。取引所などのが閉じている週末に一段に悪い材料が出現したため、買い建て玉(ロングポジション)を処分することができず、翌週初めに寄り付きと同時に成り行きでの売り注文を殺到させたためと推測されます。
しかし、この場合の注意点は「星」の部分が「コマ」になっているところです。「マド開け」を生じさせるほどの売り注文が持ち込まれたにもかかわらず、引け値は寄り付き値とあまり変わりません。これは、売り注文の大半が消化されてしまったことを意味し、潜在的な反発力の高まりを示唆しています。
その後も下落が続けば、相場は一段安を見ますが、おそらく悪材料が公式に否定されたのでしょう。「コマ」の翌週は様相が一変、成り行き買い注文が集中し、上方のマド開け(ギャップアップ)が生じています。
※前週の安値より翌週の高値が安いこと、または前週の引け値より下位で寄り付くこと。つまり、下落途中でのマド開け。逆に、上昇過程のマド開けが「ギャップアップ」
・相場の環境と足型の特徴
当該週を挟んで前後のローソク足の間に「マド」が開き、遊離した「陽または陰のコマ」を「星」と言い、星の出現をきっかけに下落相場が上昇に転じたものが「明けの明星」です。
・買い手の行動と心理状態
下落相場が続く中、投資家は失望感を強めます。一部の投資家はすでに含み損に耐え切れなくなっており、買い建て玉を投げ売りします。しかし、直後に相場は急反発、投資家に安堵感に
が戻り、次第に買い注文が集まります。
最後に
こういった有名所の名前を覚えているとしだいに勝ち筋が見えることでしょう。